佐々木宏氏の、東京五輪開会式総合統括責任者退任が決まったようです。
佐々木宏氏の過去の作品や、電通マン時代の実績、出身高校と、学歴や経歴が気になります。
いったいどんな仕事をしてきた人が、渡辺直美さんをブタに見立てる演出を思いついたのでしょうか。
さっそく調べてみましょう。
佐々木宏氏の退任の見通し
佐々木宏氏は、東京五輪開会式総合統括責任者を退任する見通しとなったことをスポニチが報じました。
東京五輪・パラリンピックの開閉会式の企画、演出で全体の統括役を務めるクリエーティブディレクターの佐々木宏氏(66)が、式典に出演予定だったタレント・渡辺直美の容姿を侮辱するような内容の演出を関係者に提案していたと「文春オンライン」が17日報じた。関係者によると、大会組織委員会の橋本聖子会長が国際オリンピック委員会(IOC)幹部と緊急会談し、対応を協議した。佐々木氏は退任する見通しとなった。
組織委では2月に女性蔑視発言で森喜朗前会長が引責辞任したばかり。五輪開幕が約4カ月後に迫る中、組織のトップに続き、大会を象徴する式典の責任者が不祥事で交代する異常事態となる。
組織委の高谷正哲スポークスパーソンは17日、報道陣の取材に「事実とすれば不適切であり、大変遺憾」と述べた。佐々木氏への聞き取りも含めて事実関係の調査を進めており、18日午後に橋本会長らが取材に応じる。佐々木氏の処遇も明らかにする見通し。組織委関係者は「女性問題以前に人権問題。厳しい」と語った。
引用:スポニチ
なんと早い決定でしたね。森喜朗前会長が辞任を決定するまでに長い時間がかかったのとは対照的です。
もうすぐ聖火リレーも始まりますし、さすがに時間がありませんからね。少しでも国民の批判をかわしたいというのが橋本聖子会長や組織委員会の偽らざる本音でしょう。
佐々木宏氏の出身高校・学歴
佐々木宏氏は1954年10月18日生まれ。
出身地は熊本県八代市。
出身高校は、東京都立小石川高校
出身大学は、慶応義塾大学法学部政治学科卒業
1977年に電通入社
2003年に49歳で電通を退社して「シンガタ」を設立
佐々木宏氏は熊本県八代市の生まれですが、3歳で東京、8歳で釧路、15歳で東京と父親の転勤について引っ越しています。その父親は中学2年生の時に亡くなっていますから、東京へ引っ越したのは高校進学とタイミングを合わせたのでしょう。
都立小石川高校から慶応義塾大学の法学部政治学科卒業と、なかなかの秀才ぶりです。
佐々木宏氏の電通時代の実績は?
佐々木宏氏の電通時代は、まず新聞雑誌局に6年在籍して宣伝会議のコピーライター養成講座を受け、クリエーティブ局に転局。それ以後は20年にわたり、コピーライター、クリエーティブディレクターとして活躍。
ACC全日本CMフェスティバル グランプリ3回。
TCC(東京コピーライターズクラブ )最高賞6回。
ADC(東京アートディレクターズクラブ)最高賞3回。
カンヌ国際広告フェスティバル金賞。
広告電通賞、朝日広告賞。日経広告賞。毎日広告デザイン賞最高賞。フジサンケイ広告賞グランプリその他多数の受賞歴があります。
佐々木宏氏の作品は?
佐々木宏氏の主な作品は、
・ソフトバンクモバイル「SMAPシリーズ」「白戸家シリーズ」
・サントリー「BOSS」「モルツ」(矢沢永吉~トミーリージョーンズ)「DAKARA」「ビタミンウォーター」
・トヨタ自動車「ドラえもん実写版」(ジャン・レノ)
・東海旅客鉄道「そうだ、京都行こう」
・フジカラー「樹木希林シリーズ」「お正月を写そう」シリーズ
佐々木宏氏は電通に入社以来、数々のヒットを飛ばしてきました。
麻薬撲滅の「ダメ。ゼッタイ」も、駿台予備校の「第一志望は、ゆずれない」も佐々木宏氏のコピーライター時代の作品です。
2011年3.11後にサントリーのCM出演タレント総勢70名に声をかけて、「見上げてごらん夜の星を」と「上を向いて歩こう」を歌のリレーで作ったのも佐々木宏氏でした。
電通時代も、独立して「シンガタ」を作ってからも、ヒットメーカーである佐々木宏氏の周りには佐々木氏にモノが言える人物はいなかったでしょう。
佐々木宏氏が天才肌であり、努力家でもあり、ちょっと他を寄せ付けないぐらいの存在になったことで慢心したことが、渡辺直美さんを侮辱する事件につながったのだろうと思います。
老いたことが、佐々木宏氏の感覚を錆びさせたのでしょうか。佐々木宏氏はすでにたくさんの仕事をして作品を残しました。後進に道を譲るべきタイミングが来たということでしょう。
佐々木宏氏は東京五輪開会式の総合統括責任者を辞める?
佐々木宏氏は、東京五輪開会式の総合統括を辞任するでしょうか?
野村萬斎氏が2020年12月に、それまでの東京五輪開会式チームを解散して、佐々木宏氏と交代するとき、2年もかけて作り上げたものが世に出る機会を失ったことについて「断腸の思い」「苦渋の決断」と表現されていました。
佐々木宏氏が、そんな野村萬斎氏のクリエーターとしての努力を一顧だにせず、渡辺直美さんを侮辱するプランを発案していたことが明るみになりました。
佐々木宏氏は、東京五輪開会式の総合統括責任者を辞めるでしょうか?
ここまで書いたところで、佐々木宏氏が退任の見通しであると報道が入ってきました。
今回は早い判断でしたね!
佐々木宏氏には、ゆっくり隠居生活を楽しんでほしいと思います。
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