鍋が焦げたとき、重曹で対処するのが常識になってます。
よく鍋を焦がしてしまうので、そのたびに重曹で対処していました。
ところが、同じ手順をクエン酸でやってみたら、ずっと簡単に焦げがはがれました。
どうして重曹で鍋の焦げが落ちるんだろう?
何度お鍋を焦がして洗っても、「どうして重曹で鍋の焦げが落ちるんだろう?」と不思議に思ってました。
油汚れなら、重曹で落とせるのは理解できますが、焦げは油汚れとは限りません。
わずかな焦げなら、重曹の研磨作用でこすり落とすことは出来るかもしれません。
がっつり焦げた鍋に水を張って重曹を入れて煮立てたとき、水のアルカリ度は上がるでしょう。
でも、アルカリで落とせる種類の汚れではなかった場合には、落ちないような気がしませんか?
焦げた鍋に重曹を入れないで煮てみる
焦げた鍋に重曹を入れないで、水だけで煮てみました。
焦げを落とすのが重曹の作用ではなくて、お湯を沸かすことによる作用かも知れないと思ったからです。
まったく同じ条件で較べることは出来ませんが、お湯を沸かして冷ましてからこすると、けっこう焦げが落ちます。
もしかすると、焦げを落としているのは重曹ではなくて、お湯を沸かすことによる作用である可能性もあると思いました。
焦げた鍋にクエン酸を入れて煮てみる
重曹は弱いアルカリ性です。
ヤカンの底のザラザラを落とすときに活躍したクエン酸は、弱い酸性です。
焦げた鍋に、今度はクエン酸を入れて煮てみました。
冷めてからこすってみると、重曹で煮たときよりもスムーズに焦げが取れるような気がします。
かたまりでパカッと剥がれるように焦げが取れる箇所がありました。
これも、全く同じ条件で比較することが出来ないので、どなたかぜひ研究していただきたいのですが、重曹ではなくクエン酸を加えて焦げを煮込んだ方が、焦げが落としやすいかもしれません。
クエン酸が焦げを落とす理由の仮説
なぜ、焦げた鍋を洗うときに重曹よりクエン酸の方が焦げを落ちやすくするのか考えました。
うさぎ先生の仮説は、こうです。
重曹はアルカリ性だから、焦げた油を落としやすくする作用はある。
しかし油以外の焦げには、重曹は効かない。
水にクエン酸を加えて煮ると、汚れにしみ込んだクエン酸液が鍋の表面に達する。
そのとき、クエン酸が鍋の表面をほんのわずか溶かす。
それによって、鍋の表面と焦げの間にわずかな隙間ができる。
隙間が出来たので、焦げが剥がれやすくなる。
いかがでしょう?
焦げた鍋をクエン酸で洗った画像
はい、お鍋、焦げました。
じつは、石焼き芋を何度か焼いたお鍋です。
小石を並べた上にサツマイモを並べて火にかけました。
サツマイモから染み出た蜜のような成分が、鍋底でガチガチに焦げています。
水洗いしてスチールたわしでガリガリやってみましたが、焦げは取れません。
水を張って、クエン酸を大さじ4杯くらい入れて煮て冷ましました。
いちおう水1リットルにクエン酸大さじ1杯にしましたが、根拠はありません。
ヤカンの底のザラザラや、電気ポットの内側を洗う時と同じ分量にしました。
少し焦げが剥がれてきているのが見えます。
ここから、スチールたわしを使ってこすっていきます。
途中経過です。
スチールたわしでこすると、わりとスルンと焦げが剥がれます!
スチールたわしでここまで焦げが取れました。
あまり力を入れて擦ってませんから、傷はついていません。
次に、固いスポンジにクリームクレンザーを付けて磨いていきます。
予想以上にピカピカ!
焦げたお鍋の外側も磨く
焦げたお鍋の内側は、クエン酸を煮立てて焦げを落としました。
外側も磨きましょう。
外側も少し焦げていますが、これくらいならスチールたわしとクリームクレンザーでいけそうです。
厚くなっている汚れはスチールたわしで削り落とします。
そのあとで、固いスポンジにクリームクレンザーを付けてこすります。
はい、これくらいきれいなお鍋になりました。
焦げたお鍋のビフォーアフター
焦げたお鍋のビフォーアフターを見てみましょう。
これが、
こうです。
外側は、
これが、
こうです。
サンプル数が少ないのと、同じ条件で比較していないのと、作用機序がわからないので、絶対にクエン酸の方が重曹より焦げが落ちる!
とはまだ言えません。
今のところ、またお鍋が焦げたらクエン酸で焦げ落とししてみようと思ってます。
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