刺身で脳内に寄生虫が?!生肉生魚など日本料理の原因食材と日本で感染する可能性は?

日本料理が嚢虫症の原因に? 美味しい
スポンサーリンク

中国で男性の脳内に大量の寄生虫が見つかり、日本料理が原因のひとつと中国紙が報じました。

日本料理でブタ条虫が脳に寄生して嚢虫症を発症したというのが本当なら、私たちにも感染の可能性があるでしょうか?

そもそも寄生虫に感染した原因になった日本料理とは、どんな食材のどんな料理でしょうか?

日本でも、同じ食材でサナダムシに脳内寄生される可能性があるでしょうか?

さっそく調べてみましょう。

中国で男性の脳内にいっぱいの寄生虫が見つかる

中国で男性の脳内いっぱいに寄生虫が見つかり、フランスメディア中国版と中国メディアが「流行の日本料理店」が原因のひとつ、と報じました。

フランスメディア「rfi」中国語版によると、四川省成都市の30歳男性と40歳男性が頭痛に悩まされて病院で医師の診断を受けたところ、脳内から寄生虫が見つかったという。医者によると2人は生肉や刺身をよく食べており、寄生虫の卵が血液を通じて脳へ侵入したのではないかとしている。

中国メディア「紅星新聞」は、さまざまなスタイルの日本料理店が町のあちこちにみられるようになったことが原因のひとつだろうと指摘。衛生面の問題だと思われるが、同メディアはそれらの日本料理店が食通たちのお目当てのスポットになっていることが今回の問題につながった、と報じているのだ。

引用:Yahoo!ニュース

四川省成都市に住む30歳男性と40歳男性の2人が、同時期に脳内寄生虫に苦しめられて受診したところ、診断した医師が「2人は生肉や刺身をよく食べており、寄生虫の卵が血液を通じて脳へ侵入したのではないか」と推察した。

それを中国メディア「紅星新聞」が、日本料理店が町のあちこちに見られるようになったことが原因のひとつだろう、と推測して記事にした、ということですね。

四川省成都市を地図で見るとここ、海からは離れた大陸の中に位置する都市です。

この地勢で、お刺身はちょっと厳しくないですかね~。

冷凍技術が発達しているから大丈夫なんでしょうか。

それとも川魚のお刺身でしょうか。

脳内寄生虫の症状は?

もし、「紅星新聞」の推測が当たっているとしたら、日本料理を食べる機会の多い我々も気付かないうちに脳内を寄生虫の棲み処にされているかも知れません。

記事中には、「寄生虫の卵が血液を通じて脳へ侵入したのではないか」と書かれていて、さらに記事の後半には「宋暁征医師によると、彼らの脳内に寄生したのは囊虫と言い、ブタ条虫(サナダムシ)の幼虫であるという」と書かれています。

二名の男性の症状は、いずれも頭痛などと書かれていますが、脳内にいっぱいの寄生虫を抱えて、頭痛程度で済むものでしょうか?他の症状は?

寄生虫の卵が血液を通じて脳に…どうやって血液に入り込むんでしょう?

嚢虫症(のうちゅうしょう)の感染経路は?

調べてみると、ヒトの脳内にサナダムシの幼虫が寄生してしまうことを「嚢虫症」(のうちゅうしょう)と呼ぶことがわかりました。

嚢虫症とは、有鉤条虫と呼ばれる寄生虫の幼虫(すなわち嚢虫のことです)が人に寄生することから発症する病気です。有鉤条虫はおもに豚に感染しており、嚢虫症はアフリカ、アジア、東欧、中南米など衛生環境が整っていない地域において多く発生します。

嚢虫は体のさまざまな部位に入り込み、寄生先の臓器に関連した症状を引き起こします。眼球に入り込んだ場合は失明の危険性が出てきますし、脳に寄生した場合にはてんかんや麻痺まひを引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。事実、世界のなかにはてんかんの原因の多くが嚢虫症である地域もあります。

引用:Medeical Note

「脳に寄生した場合にはてんかんや麻痺まひを引き起こし」と書いてありますね。

最悪、死に至ると書かれています。

気になる感染経路については、以下のように説明されています。

人が有鉤条虫の虫卵を摂取すると、小腸内において孵化し、幼虫である嚢虫が小腸から血流に乗って体内にばらまかれます。

引用:Medeical Note

寄生虫卵は食べ物や水と共に体内に取り込まれて、幼虫が小腸から血流に乗って体内にばら撒かれることによって「嚢虫症」を発症するんですね。

中国男性の「嚢虫症」の原因は日本料理?

中国男性の「嚢虫症」の原因は日本料理、と中国メディアが報じましたが、日本料理の何にサナダムシの卵が入っていたんでしょうか?

「成都市に住む30歳の男性は、何度か日本料理店で刺身を食べたり、“酔っぱらいエビ”(生きたエビを紹興酒に浸けた料理)を食べたりした後に、脳の中に寄生虫が見つかったという。」

刺身に、サナダムシの卵が付着する機会はふつうありませんから、酔っぱらいエビの方が怪しいですが…食材の川エビを育てるいけすに、豚小屋から糞便が流れ込むなどの特殊な事情がないと、サナダムシの卵に汚染されることはなさそうにも思えます。

「別の40歳の男性も刺身や干し肉をよく食べていた。~中略~彼は何年もの間、熱処理せずに自然乾燥させた干しヤク肉を食べる習慣があった。」

刺身は原因ではなさそうですから、熱処理せずに自然乾燥させた干しヤク肉、の方でしょうか?

「人が有鉤条虫の虫卵を摂取すると、小腸内において孵化し、幼虫である嚢虫が小腸から血流に乗って体内にばらまかれます」と説明されましたが、ウシ目ウシ科ウシ属のヤクは有鉤条虫の宿主になるでしょうか?

有鉤条虫の幼虫を含む「豚肉」などの食材を食べると、腸内に有鉤条虫(サナダムシ)を抱えることになる可能性がありますが、脳などに寄生する「嚢虫症」をひき起こすのは「幼虫」ではなく「卵」が食材に含まれる場合です。

ということは、やっぱりヤクの干し肉に有鉤条虫の卵があったんでしょうか…何かの原因で…ブタの糞便中などの有鉤条虫の卵がヤク肉に付着して、干されても熱処理されないから生き延びていた、ということでしょうか?

2人を診断した医師もこう警告しています。

宋暁征医師は、絶対に衛生面の保証されていない刺身や生肉、酔っぱらいエビなどは食べないこと。食べ物は徹底的に火を通すこと。塩や唐辛子、アルコールなどでは食物の中の寄生虫を殺すことはできないと知っておくべきだと訴えている。

引用:Yahoo!ニュース

日本料理は「嚢虫症」の原因ではない

酔っぱらいエビは中華料理ですし、加熱しない肉料理は日本料理にはありません。

2人の男性は日本料理店で食事をしていたそうですが、「嚢虫症」と日本料理はどうやら関係がなさそうです。

たまたま、嚢虫症を発症した男性2人が日本料理店が好きだったので、嚢虫症が日本料理のせいにされた濡れ衣事件、というのが真相のようです。

日本料理店とは言っても、生肉や酔っぱらいエビが供されるようなお店ですから、日本料理店…というのも、ねぇ。というお話しになってしまいます。

中国男性が日本料理で嚢虫症に?まとめ

中国で二人の男性の脳内に大量の寄生虫が見つかり、日本料理が原因のひとつと中国紙が報じました。

診断した医師が「2人は生肉や刺身をよく食べており、寄生虫の卵が血液を通じて脳へ侵入したのではないか」と推察し、それを中国メディア「紅星新聞」が、日本料理店が町のあちこちに見られるようになったことが原因のひとつだろう、と推測して記事にしました。

もし、「紅星新聞」の推測が当たっているとしたら、日本料理を食べる機会の多い我々も気付かないうちに脳内を寄生虫の棲み処にされているかも知れません。

調べてみると、ヒトの脳内にサナダムシの幼虫が寄生してしまうことを「嚢虫症」(のうちゅうしょう)と呼ぶことがわかりました。

「人が有鉤条虫の虫卵を摂取すると、小腸内において孵化し、幼虫である嚢虫が小腸から血流に乗って体内にばらまかれ」るということもわかりました。

酔っぱらいエビは中華料理ですし、加熱しない肉料理は日本料理にはありません。

したがって、嚢虫症が日本料理のせいにされた濡れ衣事件、というのが真相のようです。

わたしたちがふつうに食べている日本料理で、嚢虫症に冒されることはほとんど起こりそうにないことがわかって安心しました!

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました