空手の香川政夫選手強化委員長が辞任することを決めたそうです。
植草歩選手が香川委員長をパワハラで告発したのは、公開したセクシー動画を、香川政夫委員長が叱ったことの腹いせではないかと言われています。
植草選手も香川委員長が辞任することまでは考えていなかったのではないでしょうか。
スポーツの指導上のパワハラ事件だと思っていたら、師弟関係ゆえの親心が招いた辞任劇だとしたら…
さっそく調べてみましょう。
香川政夫選手強化委員長が辞意表明
空手竹刀パワハラ事件で、植草歩選手に怪我を負わせた香川政夫選手強化委員長が、辞意を表明しました。
全日本空手道連盟が香川政夫委員長を懲戒処分にするのではないか、と注目されていましたが、香川委員長から辞表を提出することになると、処分はどうなるでしょうか。
全日本空手道連盟は、9日に臨時理事会を開いて香川氏の処分を決める方針だと伝えられていました。
報道関係に送られた香川政夫委員長のFAXがこちらです。
報道関係者の皆様方へ
昨日4月6日、公益財団法人全日本空手道連盟(以下全空連)の選手強化委員会委員長と理事の役職を辞する意思を、全空連に伝えましたことをご報告いたします。倫理委員会の開催にあたり、関係のみなさまにご尽力いただき、空手界全体に多大な迷惑をかけ、混乱を招いた責任を痛感し、自ら早急に進退を明らかにすべきと判断しました。
東京オリンピックの女子組手(61キロ超級)代表内定者である植草歩選手とは、その大学生時代から共に汗を流してきました。卒業後も、同じ目標に向かう彼女に、できうる限りの指導を行ってきました。ただ、今回問題となった竹刀を用いた稽古及びその結果について、植草選手への配慮を欠いたものがあったことに対して、指導者として、細部への気遣いが及ばなかったことは申し訳なく、たいへん悔やまれるばかりです。
4か月後のオリンピック本番で、植草選手が存分に実力を発揮して念願のメダルを手にすることは、いまでも私の望みです。どうぞ、これまで同様、植草選手を支援、応援していただきますよう、あらためてお願い申し上げます。
香川政夫
香川政夫委員長はパワハラを認めたわけではない
香川政夫選手強化委員長は、植草歩選手に対するパワハラを認めて辞任を決めたのでしょうか?
日刊スポーツの取材には「一切の責任は私にある。問題を早く解決するために全空連の一切の職を辞する」と話しています。
NHKの取材には「関係者に迷惑をかけた責任はとらなければならない。どのような処分になろうと受け入れるつもりだが、連盟の役職はすべて辞めるべきだと考えた」と話しています。
週刊新潮の取材には、「全空連は4月9日にも私に処分を下す予定と聞いてます。ただ、私は自ら辞表を出して、強化委員長の職を辞す覚悟です。練習で竹刀を使ったことは事実やからね。もちろん、東京五輪は空手が正式種目となる最初で最後のオリンピックになるかもしれんし、一緒に頑張ってきた選手やコーチ陣を残して辞めることは心苦しいものがあります。でも、私が地位にしがみついとったら誰の得にもならん」と話しています。
香川委員長は、空手の練習に竹刀を使ったことは認めていますが、稽古の一環だと主張してきました。
辞任はするけれども、自身が行った指導がパワハラであったとは認めていないことがわかります。
香川政夫委員長はパワハラを自覚していないのか?
香川政夫委員長は、竹刀を使った指導で植草歩選手に怪我を負わせていますが、それでもその指導がパワハラではないと考えているのでしょうか。
それとも、香川委員長の指導は植草選手に対するパワハラではなかったということでしょうか。
植草歩選手は傷害事件として香川政夫委員長を刑事告訴するはずでしたが、全日本空手道連盟の倫理委員会による事情聴取の後、一転して刑事告訴を取りやめました。
同じ日に、香川政夫委員長も全空連の倫理委員会の事情聴取を受けていますが、倫理委員会からは「竹刀を用いた練習は大変危険で、全く認められるものではない」との見解を示されています。
全空連の倫理委員会による事情聴取では、「植草選手が今年1月27日、竹刀を用いた練習で目を負傷した」点が事実と認定されましたが、それは指導ではなくパワハラであって認められない、とまでは言っていません。
植草選手のパワハラ告発は叱られた腹いせだった?
一方で植草歩選手のパワハラ告発に対して、週刊新潮が「迷える空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ」として報じている内容はご覧になりましたか?
記事中では、植草選手が別件で香川委員長から叱られていたことを書いています。
【五輪代表「植草歩」が師範パワハラ告発の陰に男】
・師弟関係崩壊のキッカケは「セクシー動画」
・お色気YouTube撮影の彼氏は自称「パーソナルトレーナー」
・竹刀暴行事件目撃のコーチが明かす真相
という内容です。
植草歩選手がセクシー動画をYouTubeに投稿していたことが師弟関係崩壊のキッカケだ、と書かれています。
植草歩選手のセクシー動画
植草歩選手のセクシー動画はすでに削除されていて見ることは出来ません。
セクシー動画とは、いったいどんな動画だったのでしょう。
週刊新潮の鈴木雅哉デスクが文化放送の「おはよう寺ちゃん」という番組で、そのセクシー動画の内容を話しています。
「太ももをあらわにした格好でストレッチをする映像とか」
「ホットパンツ姿で思わせぶりに開脚する映像とか」
という動画を公開していたということで、週刊新潮4月8日号の紙面には、植草歩選手の思わせぶり開脚セクシー写真も掲載されています。
香川委員長の辞任は親心だったのか
香川政夫委員長が、パワハラについては一切の言い訳はせず、かといってパワハラを認めることもせず辞任した理由が、なんとなくわかってきました。
セクシー動画のことを知った香川委員長は、植草選手を激しく叱責したと伝えられています。
それは、空手界の看板娘にそんなことをされては空手界に迷惑がかかる、という思いと、かわいい弟子のセクシー動画を悲しむ思いが混じった叱責であったでしょう。
師弟関係を親子関係になぞらえるのは気持ちのいいことではありませんが、植草歩選手にパワハラで告発されてもなお、「弟子にそうさせたことは自分の責任」と言う香川政夫委員長です。
植草選手のセクシー動画がこれ以上は話題にならないようにしたい、というのは香川政夫氏の親心だっただろうと思います。
植草選手の方は、まさに親の心子知らず、だったのかもしれません。
空手にとっては最初で最後のオリンピック
空手がオリンピック競技になることは、空手界の長年の悲願でした。
東京でオリンピックが開催されることが決まり、全日本空手連盟の働きかけで、最初で最後かもしれない空手のオリンピック種目入りが果たされました。
その東京五輪の空手競技で、メダルを狙える位置にいる植草歩選手です。
香川政夫氏は、マスコミに宛てたFAXの最後をこう締めくくっています。
「4か月後のオリンピック本番で、植草選手が存分に実力を発揮して念願のメダルを手にすることは、いまでも私の望みです。どうぞ、これまで同様、植草選手を支援、応援していただきますよう、あらためてお願い申し上げます。」
オリンピック開催まで100日余り、香川政夫氏の願いどおり、植草歩選手を応援する気持ちになれるでしょうか、どうでしょうか。
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