自民党の二階幹事長が東京五輪について「とても無理と言うならやめないといけない」と発言し関係者に激震が走っています。
東京五輪開会式まで100日を切った4月15日になっての二階氏の中止発言です。
五輪中止決定の発表はいつになるのでしょう。
さっそく調べてみましょう。
二階幹事長が五輪中止を選択肢に
自民党の二階俊博幹事長は東京五輪開催について、新型コロナがさらに拡大した場合には「とても無理と言うならやめないといけない」と発言しました。
誰が「とても無理」と言うんでしょうね。
バイデン大統領が「とても無理」と言うんでしょうか?
自民党の二階俊博幹事長は15日、TBSのCS番組収録で、新型コロナウイルス感染がさらに拡大した場合の東京五輪開催について「とても無理と言うならやめないといけない」と述べ、開催中止も選択肢との考えを示した。
引用:KYODO
記事中には「開催中止も選択肢との考えを示した」と書かれていますが、強硬に五輪開催を主張し続けてきた二階幹事長ですから、事実上の開催中止決定では?と憶測が広がっています。
二階幹事長が開催中止に変化した理由は?
二階幹事長が、唐突に五輪中止を選択肢に入れると言い出した理由は何でしょう?
開会式まで100日を切るここまで来て、新型コロナ感染者はゼロに近づきませんし、ワクチン接種は順調に進んでいません。
それでも今まで、二階幹事長を含む誰も「五輪中止の選択肢」について触れませんでした。
これまで何がなんでも絶対五輪開催!の態度を貫いてきたのですから、二階氏が「五輪中止を選択肢に」と発言することは、事実上の「五輪中止決定」として受け止められることも承知の上でしょう。
ということになると二階幹事長の発言は「匂わせ」であり、「伏線」です。
二階発言の裏では、もっと大きな力が働いていると考えられるため、裏側ではすでに五輪中止が決定したのではないかと考えると合点がいきます。
二階幹事長発言を受けて菅首相はどうする?
菅首相は東京オリンピックを「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として開催」したい意向を述べています。
もし五輪開催中止となれば「人類が新型コロナウイルスに打ち負けた」象徴となってしまいます。
そうならないために、全力で国内の新型コロナ対策に手を尽くしてきたはずですが、新規感染者数をゼロに近づけることが出来ません。
新型コロナワクチンは十分に確保されたはずでしたが、ワクチンの接種はなぜか遅々として進みません。
日本国内だけではなく、世界的にも感染者数は増加しています。
現段階では、とうてい「新型コロナに打ち勝った」と言える状況とは言えず、また緊急事態宣言が繰り返される可能性すらあります。
開催を強行するにしても、断念するにしても、もうタイミングが遅すぎます。
どちらにしても内閣支持率は下がってしまいそうですが、菅首相に打つ手はなさそうです。
東京五輪は最悪のタイミング
ニューヨークタイムス社には「最悪のタイミング」と書かれました。
英ガーディアンには「五輪開催を正当化できるのか」と問われました。
東京でオリンピックが開催されると決まったときに、その日程が真夏であることに驚かない人はいませんでした。
真夏の東京の暑さを知っていれば、スポーツ競技をするのに最適だとは誰も思いません。
東京五輪が真夏の開催に決まったのは、他のスポーツの中継と被らないようにするためだとされ、そもそも最初からアスリートファーストではない決定でした。
新型コロナの世界的な流行のタイミングといい、森元会長の差別発言による辞職といい、開会式をめぐるトラブルや、空手競技をめぐるトラブル、室伏広治スポーツ庁長官の悪性脳リンパ腫と、枚挙にいとまのない、なにかの呪いにかかっているかのような東京五輪大会です。
新型コロナの世界的流行については、ホスト国である日本だけの責任ではありませんが、それにしても「最悪のタイミング」と言われては立つ瀬がありません。
日本側は東京五輪中止決定ができない
オリンピックの中止を決める権限は国際オリンピック委員会にあり、日本側には「返上」することしかできない決まりなのだそうです。
日本がオリンピックの開催を返上すると、IOC、国際オリンピック委員会が会場の変更など、別の選択肢を決定することになります。
IOC側にすれば、ギリギリのタイミングで日本側に「返上」を申し出られても、会場の変更などが出来ませんから、「もし返上するなら何月何日までにしてね」という日程はあるはずです。
あるはずですが、もうその申し出の期限は過ぎている可能性もあります。
IOCのバッハ会長は15日、「100日後に東京でお会いしましょう。7月23日、五輪の開会式です」と述べており、中止や返上には1ミリも触れない姿勢です。
五輪中止はいつ発表されるのか?
東京五輪開催は、現段階ですでに「とても無理」な状況ではありますが、問題は誰が返上の決断をして、いつ発表するかです。
返上の決断をするのは二階幹事長ではなく菅首相です。
決断を先延ばしにしても、いっこうに好転しない新型コロナの感染状況に胃が痛む思いでしょう。
3月25日、福島から聖火リレーは始まっていて、聖火リレーが始まる前に五輪中止の決定がされるのではないか?という噂は実現しませんでした。
開会式100日前に発表されるのではないか?という噂も実現しませんでした。
次のタイミングはいつでしょう?
開会式のギリギリ3か月前、4月23日でしょうか。
司会者から中止の選択肢もあるのかを問われて「それは当然だ。オリンピックでこの感染病をまん延させたら、何のためのオリンピックか分からない。そこはその時の判断で良い」とした。
引用:Yahoo!ニュース
二階幹事長はずいぶんのんびりした発言をされてますが、「その時の判断」をしなければならないのは今すぐです。
菅首相はもっと早く、中止の基準を示しておけばよかったですね。
コメント