ウーバーイーツの配達員がラーメン店員に土下座を強要され、大阪府警に被害届を出しました。
「めざましテレビ」で流された映像は、ウーバーイーツの配達員のボディカメラに映っていたもの。
ラーメン店員も理由なく土下座を強要しないでしょうが、何があったんでしょう?
誰が悪いのかよくわかりませんね。
さっそく調べてみましょう。
めざましテレビで流れた映像動画
めざましテレビで流れた映像は、ウーバーイーツの配達員がドライブレコーダー代わりのボディカメラが一部始終を録画していたものだといいます。
配達員がラーメン店に着いて、ウーバーイーツのバッグを床に置かずに、壁と体の間に挟んだ…と言われていますが、配達員は床にバッグを置きたくなくて、壁に足をかけたという情報もあります。
ラーメン店員が気付いて、汚れるからやめるように言うと、配達員は見下されたように感じて料理の配達をキャンセルしました。
それでラーメン店員が怒って、
「待てや、コラ!」「土下座して謝れ! なんやねん、お前」
という暴言が出た、ということです。
ウーバーイーツ配達員の楠原学さんが実名で動画を公開しています。
今朝、めざましテレビで報道されていたウーバーイーツ配達員の楠原学と申します。 今回の件は私も深く反省しております。 しかし、このような事が他の配達員の方に二度とおこらないように動画を公開させていただきます。 #UberEats #ウーバーイーツ #めざましテレビ #楠原学 #拡散希望 pic.twitter.com/czRS2JDglT
— マナブ@力の盾 (@wRReRSmJPLvMPsn) April 13, 2021
悪いのはラーメン店員?
土下座させるなんてひどい!と思ってしまいますが、ウーバーイーツの配達員の方も、怒られたから配達をキャンセルするという強権発動しています。
ラーメン店側にすれば、お客さんに料理を届けるために用意したのに、取りに来た配達員にその場で配達をキャンセルされて、頭に血が上ったんでしょう。
それにしても「待てや、コラ!」「土下座して謝れ! なんやねん、お前」は、いかにも口の利き方が荒っぽいなとは思いますが、配達員側にも非はありますよね。
めざましテレビで放送してた、ウーバーイーツの配達員を殴るラーメン店オーナー
配達員のボディカメラが、その様子を撮影していた
おもいっきり殴って、殺すぞとか、土下座しろとか言ってるのに、オーナー本人は、取材に対して、相手が悪いと反省なし
普段から、殴ってるな
大阪のどこの店これ? pic.twitter.com/3IARC35mSy
— IZUMI (@izumi1993_97) April 13, 2021
これ配達受けた人こそ上から目線だろ。注文受けたのに店の態度が気に入らないから配達するのキャンセルした?無責任も甚だしい。じゃあ作ってしまったラーメンはどうするんだ?注文した客はどうなるんだ?配達員は両方に弁償するのか?配達員の身勝手が1番の問題だよ。
じゃあウーバーの配達員が悪い?
じゃあ、その場で配達をキャンセルしたウーバーイーツの配達員が悪い?
配達員側も、理由もなく配達をキャンセルしたわけではなく、怒られ方がよほどひどかったから、我慢できずにラーメン店側がいちばん困るであろう配達のキャンセルをして、抵抗したわけです。
たまたまボディカメラに一部始終が収められていたので、大阪府警に被害届を出しましたが、そうでなければ泣き寝入りするところだったでしょう。
と考えると、その手の泣き寝入りは、ウーバーの配達員にはあることなのかも知れません。
飲食店従業員です。この系統の配達員は、取引先に来てるという感覚がない人が多数います。
一部の配達員は礼儀正しく、それをみてこちらも丁寧に対応しますが、そうでない人には怒りを覚えます。
お金を稼ぐのって簡単ではないし、お互い礼儀がなければトラブルになるということを知るべきですよね。
ウーバーイーツの問題点
ご存じのとおりウーバー・イーツの仕組みは、出前要員のいない飲食店が、配達員に頼んで料理をお客さんに届けてもらえる、便利な仕組みです。
ところが、配達員の交通事故や、交通違反、飲食店とのトラブルが後を絶ちません。
ウーバーイーツは、飲食店と配達員とお客さんの三者をマッチングするプラットフォームサービスで、配達員は個人事業主であり、配送業務の委託先ということになっています。
飲食店側は、言うまでもなくプロフェッショナルですが、配達員の方は誰でも出来るパートタイマーで、訓練を受けた配達のプロではありません。
配達一回あたりいくらという報酬で働く配達員が、収入のためにたくさんの配達をこなそうとすると、交通違反をしたり、配達する料理の扱いがぞんざいになったり、飲食店とトラブルになったりすることが増えるのはあたりまえです。
しかも、配達員は個人事業主という扱いなので、トラブルがあってもウーバーイーツは責任を負いません。
配達員もおかしいけど、個人事業者扱いしているから関係ないと割り切ってるUber eats側にも責任があると思うけど。
ウーバー・ジャパンのPR事務局は取材に対し、「個別の事案に関わるご質問には、プライバシー保護の観点からお答えしておりません」とだけ答えたそうです。
けっきょく誰が悪いの?
けっきょく誰が悪いのか、ということになりますが、ラーメン店側も短気すぎるだろうとか、配達員はもっとプロ意識を持てよとか、いろんな意見があるわけですが、諸兄が既にお気づきのとおり、ウーバーイーツの仕組みそのものに少々問題がありそうです。
新型コロナにともなう売上減少を少しでも取り戻したい飲食店と、同じく新型コロナにともなう収入減を補いたい配達員と、同じく外出を控えて食事を出前してもらおうとするお客さんと、「三方よし」ではなく「三方わるし」になってしまっています。
プラットフォームを運営しているウーバーイーツだけが「よし」になっているのは変じゃありませんか?
まとめ
大阪にあるラーメン店で、ウーバーイーツの配達員が店主から土下座を強要されて大阪府警に被害届を出しました。
配達員はラーメン店主から態度を怒られて、その場で配達をキャンセルしたことで、ラーメン店主を激怒させ、「待てや、コラ!」「土下座して謝れ! なんやねん、お前」と土下座を強要されています。
ラーメン店主も短気だし、配達員はプロ意識がないし、待たされたお客さんは気の毒です。
ウーバー・イーツは配達員を個人事業主として契約しているので、飲食店にも配達員にもお客さんにも無責任だとして評判を落としています。
ウーバー・イーツは便利ですが、このままだと飲食店も配達員もお客さんもストレスがありますが、ウーバーイーツはプラットフォームサービスの提供で利益だけを食い逃げするんでしょうか?
コメント