ワクチンパスポートとは何でアメリカが導入しない理由とは?世界で導入している国はここ!

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ワクチンパスポートとは何のことでしょう?

アメリカ政府が、ワクチンパスポートを導入しないと発表した理由は?

日本ではワクチンパスポートが導入されるでしょうか。

ワクチンパスポートにはどんなメリットと問題点があるでしょうか。

すでにワクチンパスポートを実施している国はどこでしょうか?

さっそく調べてみましょう!

ワクチンパスポートとは何?

ワクチンパスポートとは何のことでしょう?

新型コロナワクチンを接種したことを証明する「ワクチン接種証明」のことを「ワクチンパスポート」と呼んでいます。

パスポートは国籍や年齢などを証明するためのもの、ワクチンパスポートはワクチン接種を受けたことを証明する「何か」のことです。

証明する「何か」は、アナログに紙製の証明書や、デジタルにスマートフォンにアプリを入れるなどの手段があります。

最初のワクチンパスポートはイスラエル

ワクチンパスポートは、「グリーンパス」と名付けてイスラエルが最初に始めた、国民を管理するためのやり方です。

イスラエルは、ワクチン接種が世界で最も速いペースで進められている国で、すでに成人の8割が接種を終えてグリーンパスを持つことが出来るようになっているそうです。

2回の接種を受けると、ワクチン接種証明書プログラム「グリーンパス」へのアクセス権が発生して、スポーツジムやレストラン、コンサート会場、映画館などに入場することが出来る、というのがイスラエルのワクチンパスポートの仕組みです。

つまり、ワクチン接種を受けない人はスポーツジムやレストラン、コンサート会場、映画館などに入場することが出来ない、ということです。

欧州連合(EU)もワクチンパスポートの発行を予定

EUでは「デジタルグリーン証明書」の発行を予定しています。

EUのワクチンパスポート、デジタルグリーン証明書の情報は、ワクチン接種履歴だけではありません。

新型コロナウイルス検査の結果、新型コロナウイルスに感染したことがあれば回復状況などの情報までを、スキャン可能なQRコードにまとめたものを「デジタルグリーン証明書」として発行する予定だそうです。

そして「デジタルグリーン証明書」を持つ住民が飛行機に乗ったり、EU加盟国の国境を越えたりできるようにするということです。

「デジタルグリーン証明書」を持っていないと、EU加盟国間の国境を超えることが出来なくなってしまうんですね。

アメリカはワクチンパスポートを導入しないと発表

アメリカ政府は、ワクチンパスポートの導入はしないと4月6日に正式に発表しました。

ワクチンパスポートを導入しない理由は、市民のプライバシーや人権を守るため、とアメリカ政府は説明しています。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、同国ではこれまでに55万人以上が新型ウイルスで亡くなり、感染件数は3100万件近くに上っている。いずれも世界最多を記録している。

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は記者会見で、「連邦レベルのワクチンデータベース作成」や「ワクチンを1回打った証明書の連邦レベルでの取得義務化」は行わないと話した。

「連邦政府は、アメリカ人のプライバシーや権利が守られるべきだというシンプルな考えを持っている。人々を不公平に扱うことはない」

引用:BBCNEWS

「人々を不公平に扱うことはない」なるほど、シンプルで明快なメッセージですね!

プライバシーや人権について日頃からよく考えているアメリカ市民を、ワクチンパスポートで制限しようとするのは得策ではない、ということでしょうか。

ワクチンパスポートのメリットと問題点

ワクチンパスポートにはどんなメリットと問題点があるでしょうか。

イスラエルのネタニヤフ首相は「ワクチンパスポートがあれば、皆さんの国で、すべての経済活動と文化活動を再開することができる」と発言しています。

ワクチンを接種したかどうかを簡単に確認することが出来るのが、ワクチンパスポートの唯一のメリットでしょう。

ただし、イスラエルのようにワクチンパスポートを持つ人を選別して優遇する制度を定めた場合に限ってメリットがある、ということになります。

一方でワクチンパスポートには、法律的にも倫理的にも科学的にも問題点があります。

何らかの理由でワクチン接種を受けない人は、レストランに入れなかったり飛行機に乗れなかったりと、様々なシーンで理不尽な差別を受ける可能性があります。

ワクチン接種の安全性も効果もまだ完全には確認されていないのに、です。

もちろんワクチン接種を受けるかどうかは個人の選択ですが、ワクチンパスポートを導入してしまうと接種したくない人の意思が尊重されない恐れがあります。

日本ではワクチンパスポート導入される?されない?

日本ではワクチンパスポートは導入されるでしょうかどうでしょうか?

今のところ開催が予定されている東京五輪では、世界中から参加選手が日本へやってきます。

「国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪で、海外選手約1万人の約6割は新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けて訪日すると試算していることが大会関係者への取材でわかった。」

「IOCは接種を受けることを推奨するが、大会参加の義務ではない」そうです。

ワクチンパスポートを持たない選手は東京五輪に参加できない、とは言わないわけです。

それで日本国民にはワクチンパスポートを導入、という話になるとしたらまたもや五輪特別扱いでダブルスタンダードじゃないか、と非難されることになるでしょう。

田村憲久厚生労働大臣はワクチンパスポートについて、「国民にはワクチンを打つ打たないの自由があり、体質上ワクチンが打てない方もいるかもしれない、そういう方々に配慮しなければならない」という発言しています。

日本はイスラエルのようにワクチンパスポートを導入する予定は今のところないようです。

アメリカもワクチンパスポートの導入を見送っていますから、日本も追随するでしょう。

ビジネスで海外へ行く人には必要?

ビジネスで海外へ行く人だけに必要なのであれば、それはワクチンパスポートという名前じゃなくていいですね!

ワクチンパスポートの制度に問題があるのは、イスラエルがお手本を示しているように、それによって理不尽な差別を発生させることだからです。

自分が差別の対象になるかどうかは別として、無駄に差別を発生させることには皆が反対するでしょう。

もっとも、海外から来日する人にはワクチン接種を求めず、日本から海外へ行く人にだけワクチン接種を求めるというのも、ずいぶんおかしな話ですよね。

五輪選手でさえ、ワクチン接種なしで来日するのであれば、日本からビジネスで海外へ行く人に必ずワクチン接種を求めるのはどうなんでしょう?

ワクチン接種ができない事情がある人は、海外へ行けないということになりますよね?

まとめ

新型コロナワクチンを接種したことを証明する「ワクチン接種証明」のことを「ワクチンパスポート」と呼んでいます。

イスラエルでは2回の接種を受けると、ワクチン接種証明書プログラム「グリーンパス」へのアクセス権が発生して、スポーツジムやレストラン、コンサート会場、映画館などに入場することが出来るワクチンパスポート制度を導入しています。

EUでは新型コロナウイルス検査の結果、新型コロナウイルスに感染したことがあれば回復状況などの情報までを、スキャン可能なQRコードにまとめたものを「デジタルグリーン証明書」として発行する予定だそうです。

アメリカ政府は市民のプライバシーと人権を守るために、ワクチンパスポートの導入はしないと4月6日に正式に発表しました。

日本では田村憲久厚労大臣がワクチンパスポートについて、「ワクチンを打つ打たないは自由であり、体質上ワクチンを接種出来ない人にも配慮しなくてはならない」と発言しており、ワクチンパスポート導入は今のところ予定されていません!

日本もアメリカと同じく、プライバシーと人権を守るためにワクチンパスポートの導入はやめましょう!

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