夫婦別姓のメリットデメリットは?アンケート結果から見える問題点!

夫婦別姓メリットデメリット 話題
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夫婦別姓のメリットデメリットは何でしょう?

夫婦別姓に賛成か反対か、という2020年に行われた複数のアンケート調査の結果を見比べてみましょう。

夫婦別姓に賛成する人にとってのメリット、反対する人にとってのデメリットを聞いて考えて、夫婦別姓アンケートに答えたいと思います!

ではさっそく調べていきましょう!

夫婦別姓アンケート・市民団体と早大教授の調査結果

早稲田大学の棚村政行教授と市民団体「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」が行った夫婦別姓アンケートの結果が、2020年11月18日に発表されました。

このアンケート調査の特徴は、①年齢などを人口分布に合わせたこと。②夫婦が別姓を名乗ることについて、自他の区別を明らかにしたこと。の二つです。

①年齢などを人口分布に合わせたこと…これは、すでに内閣府の世論調査があることはあるが、「60代以上の高齢者の回答割合が高い」という指摘がされたため、年齢などを人口分布に合わせてアンケート調査をした、という意味です。

②夫婦が別姓を名乗ることについて、自他の区別を明らかにしたこと…こちらは、自分は夫婦同姓がよい、または別姓がよい、という質問と、他の夫婦も夫婦同姓がよい、または別姓がよい、あるいはどちらでもよい、と自他の区別をつけたアンケート調査をした、という意味です。

この夫婦別姓アンケート調査の結果は、以下の通りです。

調査の結果、「自分は夫婦同姓がよい。他の夫婦は同姓でも別姓でも構わない」が35・9%で、「自分は夫婦別姓が選べるとよい。同」も34・7%だった。「自分は夫婦同姓がよい。他の夫婦も同姓であるべきだ」と回答したのは、14・4%のみで、法改正への賛成派が7割にのぼると分析した。

引用:朝日新聞デジタル

このアンケート調査の結果は、およそ7割の人が夫婦別姓に賛成、と読める結果が出ています。

自分自身が夫婦別姓を選択したい、という人と、自分自身は夫婦同姓を選択するけど、他の夫婦は同姓でも別姓でも構わないという人の合計が70.6%でした。

「自分は夫婦同姓を選ぶけれども、ほかの人が夫婦別姓を選んでもかまわない」という選択肢を置いてアンケート調査をしたところがこのアンケートの特徴です。

夫婦別姓アンケート・20代~30代独身男女を対象とする調査

同じ夫婦別姓アンケートでも、20~30代独身男女を対象にしたアンケートを、婚活支援サービス「パートナーエージェント」が行って2020年12月に結果を公表しています。

上の早稲田大学の棚村政行教授と市民団体のアンケート調査結果をふまえて、夫婦同姓が結婚の障害になっているのではないか?という視点から、20~30代未婚男女を対象にアンケート調査を行ったものです。

未婚率の増加が社会問題となっている現在、夫婦同姓が結婚の障害となっているという事実に注目が集まっています。また、未婚率だけでなく、改姓によって他にもさまざまな問題が生じています。
今回の調査では、これから結婚していく世代である20~30代の未婚男女に「選択的夫婦別姓」制度についてどのように考えているか、より詳しく聞いてみました。

引用:prtime

こちらのアンケートの結果は、「賛成」(31.2%)または「どちらかと言えば賛成」(23.4%)と答えた賛成派は54.6%で、「反対」(6.5%)、または「どちらかと言えば反対」(6.6%)と答えた反対派は13.1%でした。

20~30代独身男女がこのアンケート調査の対象ですから、自分自身のこととして回答していると思われます。早稲田大学の棚村政行教授と市民団体のアンケートと比べて、「夫婦別姓に賛成」の割合が15%ほど低くなっている一方で、「反対」する人の割合はほぼ同じくらいですね。「どちらともいえない」という選択肢のあるアンケート調査だったので、「どちらともいえない」が32.4%、三人に一人いる、というアンケート結果になっています。

さらに、このアンケートでは「男性より女性、30代より20代の方が選択的夫婦別姓に賛成」「20~30代未婚女性の半数が、結婚して同じ名字になることに憧れがあるが、5人に1人は「憧れない」と回答」しているという調査結果が出ています。

これから結婚を考えている若い独身男女を対象に絞ったアンケート調査は珍しいでしょう。中でも、20~30代未婚女性の半数が「結婚して同じ名字になることに憧れがある」というのは、びっくりした人が多いんじゃないでしょうか?わたしはものすごく驚きました。

夫婦別姓のメリットデメリット

夫婦別姓のメリットデメリットを並べてみましょう。

夫婦別姓ならどちらか一方が姓を変更する不平等がなくなる

現行の法律では、結婚したら必ず夫婦どちらかの姓に統一するために、一方が姓の変更をしなければなりません。

免許証や銀行口座や株式などの名義変更、パスポートなどの氏名変更手続き、カード類からネット上の契約に至るまで変更の手続きが必要になります。

手続きは煩雑で莫大で面倒ですし、そのうえ費用がかかることもあります。どちらか一方だけがそうした不利益を被るのは不平等ですが、夫婦どちらも結婚前の姓のままでよいことになれば、この不平等は解消されます。

不平等かどうか、というよりも、夫婦別姓なら、しなくていい名義変更の手続きに煩わされることがなくなる、と言った方がいいですね!

仕事上のメリットデメリット

夫婦同姓にするために名字の変更をすると、研究者などはキャリアがつながらなくなったり、名字で自分を認識してくれている仕事仲間や取引先などに認識されにくくなったりするデメリットがあります。

名前はその人の看板のようなものなので、人生の途中で変更することにはデメリットこそあれメリットはないような気さえしてきます。

本名の他に通名や屋号があったりすれば大丈夫かもしれませんが、そのために通名や屋号を用意しておける人は多くなさそうです。

プライバシーが守られる

夫婦同姓の結婚制度だと、ある日名字が変わることで、周りの人に「結婚したの?」または「離婚したの?」とばれてしまうデメリットがあります。

周りの人にいちいち結婚した、離婚したことを知られたくない場合もあるでしょう。夫婦別姓ならその煩わしさがないというメリットがあります。

戸籍上は夫婦別姓、通称は同姓でもいいのでは?

戸籍上は夫婦別姓、通称は同姓ならどうでしょう。たとえば、戸籍上は田中さんと鈴木さんだったとしても、通称は「田中さんの奥さん」だったり「鈴木さんのだんなさん」だったりしても、不都合が生まれる場面はちょっと想像できません。

自分のパートナーを誰かに紹介するときには「夫です」とか「妻です」とか紹介するので、フルネームを使うこともありません。

親しい間柄の人は夫婦別姓であることを承知している、そうではない人は知らないままでも困ることはないでしょう。

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