茨城県知事が五輪選手の病床確保要請を拒否!五輪中止もあり得る発言は県知事選準備?

茨城県知事発言 スポーツ
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茨城県知事が、東京五輪・パラリンピック組織委員会から要請された五輪選手の新型コロナ感染専用病床の確保を「県民より選手を優先できない」と断ったことがわかりました。

東京五輪開催の中止もあり得ると発言して注目を集めています。

茨城県知事の人気爆上がりで、9月に予定されている県知事選に向けた人気取りと見る意見もあります。

さっそく調べてみましょう。

茨城県知事大井川和彦氏、五輪選手コロナ専用病床確保を断る

茨城県の大井川和彦知事が東京五輪選手の新型コロナ感染専用病床の確保を求められ、「県民より選手を優先できない」と断っていたことがわかりました。

茨城県の大井川和彦知事は12日の記者会見で、東京五輪・パラリンピック組織委員会から、選手や関係者が新型コロナウイルスに感染した際に受け入れる専用病床の確保を求められたが、「県民より選手を優先できない」として断ったと明らかにした。

また五輪開催の是非について「必ずやらなければいけないことではない。状況に応じて中止の判断もあり得る」と発言。「大阪府が陥っているような医療崩壊に近い状況で五輪だけを開催するならば、国内だけでなく世界から理解を得られない」と説明した。

引用:KYODO

神奈川県知事の黒岩祐治氏も専用病床確保を断った

茨城県知事が五輪選手専用病床の確保を断った前日には、神奈川県知事の黒岩祐治氏も同じく五輪選手専用病床の確保を断っています。

神奈川県の黒岩祐治知事は11日の定例記者会見で、東京五輪・パラリンピック組織委員会から新型コロナウイルスに感染した選手らを受け入れる病院の確保を打診されたが、断ったことを明らかにした。知事は「特別に病院を用意するのは、とても対応できる状況ではない」と話した。
 県によると、組織委は受け入れ先の病院を東京都や神奈川県などで30カ所ほど確保する方針という。県への打診は2月にあったが「選手専用の病床を設けるより、現状の診療体制で受け入れた方が効率的」と断り、県民と同じ扱いで診療と入院の対応をする方向で組織委と調整している。
引用:東京新聞

神奈川県の黒岩県知事は「選手専用の病床を設けるより、現状の診療体制で受け入れた方が効率的」として組織委と調整とのことです。

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茨城県知事発言と神奈川県知事発言の違いは?

茨城県知事は「県民より選手を優先できない」と述べ、さらに「必ずやらなければいけないことではない。状況に応じて中止の判断もあり得る」として東京五輪の中止にまで踏み込んだ発言をしていることから注目が集まっています。

県知事として、県民より選手を優先できないと判断するのはしごくあたりまえのことですが、神奈川県知事の言い方はソフトでスマートです。

東京五輪開催をめぐる関係者の発言は煮え切らず、もはや中止しかないのでは?と考えている多くの国民は歯がゆい思いをしています。

そこに茨城県知事が「必ずやらなければいけないことではない。状況に応じて中止の判断もあり得る」と発言したことで、大きな注目を集めることになりました。

五輪選手専用病床は確保できるのか

茨城県知事は、「県民より選手を優先できない」として五輪選手のの新型コロナ感染専用病床確保を断りました。

神奈川県知事は「特別に病院を用意するのは、とても対応できる状況ではない」として、県民と同じ扱いで診療と入院の対応をする方向で組織委と調整することになりました。

東京五輪・パラリンピック組織委員会は、受け入れ先の病院を東京都や神奈川県などで30カ所ほど確保する方針を示していましたが、確保できない可能性が出てきました。

もし、受け入れ先病院が予定通りに確保できなかったら、東京五輪・パラリンピック組織委員会はどうするのでしょうか?

テニス錦織圭選手に続いて茨城県知事

昨日はテニスの錦織圭選手が、出場しているイタリア国際1回戦に勝った後の会見で、東京五輪の開催について「(新型コロナで)死者がこれだけ出ているということを考えれば、死人が出てまでも行われることではない」と発言しました。

今日は茨城県知事が「必ずやらなければいけないことではない。状況に応じて中止の判断もあり得る」として東京五輪の中止にまで踏み込みました。

錦織圭選手は世界的なテニスプレイヤーであり、その発言には大きな影響力があります。

そして茨城県知事は、知事として初めて東京五輪の中止に言及しました。

少しずつ少しずつ、東京五輪中止に向かって外堀が埋まり始めたように感じます。

茨城県知事選に向けた人気取り発言?

茨城県の大井川和彦知事が知事としては初めて東京五輪中止にまで言及、五輪選手専用病床確保の要請を断ったことで、評価が爆上がりかと思いきや、9月に任期満了を迎える大井川和彦知事が、改選に向けて人気取りをしていると見る向きもあります。

任期満了(9月25日)に伴う茨城県知事選を巡り、自民党県連は22日、現在1期目の現職、大井川和彦知事(56)を推薦する方針を固めた。県議会最大会派・いばらき自民党が同日の議員会で推薦について全会一致で了承した。事実上の内定とされ、県連は近く選挙対策委員会を開き、正式決定する。

引用:茨城新聞

たとえ人気取りであろうと、「県民より選手を優先できない」という判断はまっとうで、茨城県民に大きくアピールしたでしょう。

「必ずやらなければいけないことではない。状況に応じて中止の判断もあり得る」として東京五輪の中止にまで踏み込んだのも、たとえ人気取りであろうと、神奈川県の黒岩知事がソフトに言葉を濁しているのと比べてずいぶんシャープで印象に残ります。

菅首相をはじめ政権与党が未だに五輪中止の判断も強行の判断も出来ない中で、茨城県の大井川和彦知事の発言の影響は大きなものになりそうです。

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