週刊文春の編集部が、五輪組織委からの回収を求める抗議に対して反論するコメントを出しました。
五輪開会式に政治家の“口利き”など不適切な運営が行われたと断言する内容ですが、“口利き”をした政治家は誰なんでしょう？
次は五輪組織委のターン、どう答えるでしょうか？
さっそく調べてみましょう。
週刊文春編集部の五輪組織委に対する反論コメント
まず最初に、週刊文春編集部の五輪組織委に対する反論コメントを見てみましょう。
記事は、演出家のMIKIKO氏が開会式責任者から排除されていく過程で、葬り去られてしまった開会式案などを報じています。侮辱演出案や政治家の“口利き”など不適切な運営が行われ、巨額の税金が浪費された疑いがある開会式の内情を報じることには高い公共性、公益性があります。著作権法違反や業務妨害にあたるものでないことは明らかです。
小誌に対して、極めて異例の「雑誌の発売中止、回収」を求める組織委員会の姿勢は、税金が投入されている公共性の高い組織のあり方として、異常なものと考えています。小誌は、こうした不当な要求に応じることなく、今後も取材、報道を続けていきます。
引用：文春オンライン
文春側は、五輪組織委側が何らかの反応をするだろうことは承知の上で、MIKIKO氏の開会式案を掲載しているでしょう。
したがって五輪組織委の抗議は想定内、落ち着き払って反論する対応をしています。
なんと、文藝春秋の編集者もTwitterで援護射撃してます。
言論人にとって、言論の自由を封殺しようとする五輪組織委からの抗議は「異常」に見えるようですが、五輪組織委の側にはまったくそんな意識はないようです。
“極めて異例の「雑誌の発売中止、回収」を求める組織委員会の姿勢は、税金が投入されている公共性の高い組織のあり方として、異常なものと考えています。小誌は、こうした不当な要求に応じることなく、今後も取材、報道を続けていきます。…”https://t.co/Por4FnNRlZ
— 村井 弦｜文藝春秋 (@Murai_Gen) April 2, 2021
発売中止・回収を求める姿勢は「異常」。
「巨額の税金が浪費された疑いがある開会式の内情を報じることには高い公共性、公益性があります」「極めて異例の『雑誌の発売中止、回収』を求める組織委員会の姿勢は、税金が投入されている公共性の高い組織のあり方として、異常」https://t.co/Q2iVJFZjzz
— 武田砂鉄 (@takedasatetsu) April 2, 2021
週刊文春に雑誌の回収を要求し、放映権がないメディアには聖火リレー動画の消去を求める。
IOCと五輪組織委員会が、報道の自由に敵対している。https://t.co/Op1qnPgwhv
— 阿部岳 / ABE Takashi (@ABETakashiOki) April 2, 2021
機密情報が漏れるのは、週刊文春のせいではなく、組織側の問題なのに、何言ってんだろう。本来なら、再び会長が引責辞任しなければならない状況なのに。わざと文春に矛先を向けて、責任回避しようとしているのか。繰り返す。機密情報が漏れたのは組織委員会の重大責任です。https://t.co/kThe5cAAcM
— 山口一臣 (@kazu1961omi) April 2, 2021
そもそも、税金が使われている東京五輪の開会式の運営が不透明で、MIKIKO氏が解雇された事情も、佐々木宏氏が着任した事情も説明していないのに、抗議だけしている五輪組織委です。
五輪開会式にわずかでも税金が投入されているなら、国民にはその内容を知る権利があるでしょう。
文春に暴露されるのがイヤなら、五輪組織委が自ら詳しく説明をすれば済む話ですよね。
五輪組織委はなぜちゃんと説明をしないんでしょうか。
橋本聖子・東京五輪・パラリンピック組織委員会会長は
橋本聖子会長は会見で、「報道の自由を制限するものではない。組織委の秘密情報を拡散。業務妨害にあたると判断した」と強調しました。
秘密情報であるなら、それを漏らした人に抗議するべきで、文春に抗議するのはお門違いですね。
ボツになった開会式案が、秘密情報に該当するのかどうかわかりませんが。
文春の反論については、まだ書面が届いていない、届いてから組織委としての対応を考えるとしています。
文春からの書面は郵便で配達されるのでしょうかね。
不透明なMIKIKO氏から佐々木宏氏への交代劇
昨年大会の延期が決定するまで五輪開閉会式の演出担当の責任者だったMIKIKO氏から、先日辞任した元電通マン佐々木宏氏への交代劇は依然として不透明なままです。
五輪組織委は、この交代劇の不透明さに国民は疑問を感じていないと考えているのでしょうか。
渡辺直美さんを豚に見立ててオリンピッグ、というセンスのない発言が表ざたになって辞任した佐々木宏氏ですが、辞任したからといって許されたわけではありません。
文春側は反論コメントの中で「演出家のMIKIKO氏が開会式責任者から排除されていく過程で、葬り去られてしまった開会式案などを報じています」と述べています。
MIKIKO氏は自ら辞任したわけではなく何ものかによって排除された、と言っているのです。
五輪開会式の不適切な運営と税金の浪費
反論コメントはさらに「侮辱演出案や政治家の“口利き”など不適切な運営が行われ、巨額の税金が浪費された疑いがある開会式の内情を報じることには高い公共性、公益性があります」と述べています。
政治家の”口利き”など不適切な運営が行われた、と断言しています。
断言するからには、その”口利き”をした政治家が誰であるかを報じる準備があるということでしょう。
巨額の税金が浪費された疑いがある、とも述べています。
文春が掴んでいる情報はどこまで？
さて、文春が掴んでいる情報はどこまででしょうか。
五輪組織委に反論するコメントの中で「政治家の“口利き”など不適切な運営が行われ、巨額の税金が浪費された疑いがある開会式」と述べています。
政治家の誰かが口利きをしたことと、MIKIKO氏が排除されたことは無関係ではない、とも思わせる口ぶりです。
「口利きをした政治家」がいて、MIKIKO氏を排除して佐々木宏氏を後任に据えたということであれば大問題ですし、それこそが文春側にとっての本丸でしょう。
「オリンピッグ」問題は序章に過ぎなかった、ということになりますね。
口利きをした政治家の名前は誰？
口利きをした政治家が誰であるか、文春はまだ語りません。
誰であるか、その名前が明らかになると、大騒ぎになる大物政治家でしょうか。
場合によっては、解散総選挙が早まるなんてこともあるんでしょうか。
文春砲によって解散総選挙が早まるような事態になれば前代未聞ですね。
過去の例を見ると、文春砲が掲載される前に本人に連絡があるらしく、内閣広報官だった山田真貴子氏、佐々木宏氏もその時点動きました。
次の文春砲が放たれるのは来週の木曜日４月８日で、７日の水曜日あたりに「口利きをした政治家」に新たな動きが見える可能性がありますから、注目していましょう。
佐々木宏氏を辞任へと追い込み、開会式案の暴露で五輪組織委を敵に回した文春は、じゅうぶんに読者を引き付けておいてから、大きな文春砲を放つつもりなんだろうと推測します。
聖火リレーは始まり、開会式が近づく東京五輪。
東京五輪って本当に開催されるんですか？
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