瀬古利彦氏がインタビューの中で「スポーツの力が、免疫力を上げる“心のワクチン”のようになればいい」と語りました。
ツイッターでは「心のワクチン」という言葉に反応してたくさんの意見が書きこまれています。
瀬古利彦氏の心のワクチン発言がどうして嫌われたのか、さっそく調べてみましょう。
瀬古利彦氏「心のワクチン」を語る
瀬古利彦氏がスポーツ報知のインタビューに答えた「瀬古利彦氏 五輪やらせてって言っちゃいけない雰囲気 モスクワの二の舞になるんじゃないか…独占インタビュー」。
そのインタビューのなかで「今まで一度もスポーツを見て元気をもらったことがない、って人はなかなかいないんじゃないか。苦難を乗り越えて勇気づけるスポーツの力が、免疫力を上げる“心のワクチン”のようになればいい」と語りました。
感染対策と、海外から数万人が集う五輪開催。両立に国民の不安が拭えないから懐疑論が根強い。そのはざまで内定選手は苦しみつつも、五輪を信じ準備する。コロナ禍でスポーツの役割、そして社会に与える力は―。
瀬古氏「選手たちは走るのが仕事。仕事を奪われることほどつらいことはないから、許されるなら五輪をやらせてあげたいと思うよね。今まで一度もスポーツを見て元気をもらったことがない、って人はなかなかいないんじゃないか。苦難を乗り越えて勇気づけるスポーツの力が、免疫力を上げる“心のワクチン”のようになればいい」
引用:スポーツ報知
今まで一度もスポーツを見て元気をもらったことがないひとはいないんじゃないか、と瀬古さんは言っておられますが、そういう人もたくさんいるんですよね、瀬古さんには見えていないだけで。
それはスポーツ選手の言い分、そうであってほしいという願い、でしょうか。
心のワクチンはスポーツじゃなくて
心のワクチンはスポーツじゃなくて…人それぞれ。
私にとって心のワクチンは推しを推すこと。心のワクチン=スポーツというのは価値観の押し付けってやつだわ( ´・ω・` )
— けさらんぱさらん (@7R5EcO189tniqge) May 14, 2021
私の心のワクチンはお金と時間なので
早く給付金配って
医療者に休みをください— 猫を飼うために、息してるだけ (@minkut1) May 14, 2021
五輪は心のワクチンとか鳥肌たった…
私にとってライブと美術館と植物園が心のワクチンなんですけど🤔— イシワタリアユ (@ayu_ishiwatari) May 14, 2021
心のワクチンwww
それはオリンピックじゃなくてライブとか映画とかなんですよね。— わっふる (@tmofhs2) May 14, 2021
この状況下で「心のワクチン」とか言ってる場合ですか……精神論でどうにかなる話じゃないでしょうよ。そもそも心のワクチンなんてのは人それぞれ違うと思いますよ?
— うるう (@5G5IiUqSDR6VChx) May 14, 2021
は?心のワクチン?私は自然の中で過ごしたり、ライブ楽しんだり、アニメ見たり、美術見たり、好きなお店で好きな人たちとごはん食べたりする方が心のワクチンなんですけど…。つまり、日常のほとんどが心のワクチンで必要。4年に1度の五輪なんか、心のワクチンにならんわ。やりたかったら自腹でやれ。
— 関西の主婦 (@kansai_no_shufu) May 14, 2021
スポーツで元気をもらえたことはないし、心のワクチンは人それぞれで、それはお金があれば各自解決できるので給付金で大丈夫です
— mugi_azu (@mugi_azu) May 14, 2021
東京五輪はモスクワ五輪の二の舞に?
瀬古利彦氏はインタビューのなかで、東京五輪はモスクワ五輪の二の舞になるんじゃないか、とも語っています。
瀬古氏「僕たちは皆、出たかった。それを政治の力、“オトナの都合”で、理不尽にね…。走って負けたら悔いは残らない。でも、走らず負けるのは悔いが残る。そして年々、悔しさは増すんですよ。だから今が一番、悔しい。二度と選手をこんな目に遭わせたくはないね」
~中略~
瀬古氏「当時は『五輪に行かせてくれ』というのは、最後の最後で柔道の山下君たちが言いに行ったけど、それまでは言ったらいけない感じだった。今も同じですよ。『五輪やらせて』って言っちゃいけない雰囲気になっている。(41年前の)“二の舞い”になるんじゃないか、って考えてしまう」
引用:スポーツ報知
モスクワ五輪ボイコットとは?
モスクワ五輪は1980年、冷戦下のソビエト連邦モスクワで開催された夏季五輪大会です。
ソ連のアフガニスタン侵攻を口実にアメリカがボイコットを決めて、日本など多くの国もボイコットした、スポーツへ政治が介入した五輪大会となりました。
マラソン選手としてモスクワ五輪に参加する予定だった瀬古利彦氏は、政治に利用されたオリンピック大会ボイコットによって、参加できませんでした。
それで、東京五輪が中止になれば、モスクワ五輪の二の舞に、と話していらっしゃるのですが、ちょっと違いますよね。
モスクワ五輪は、政治的に利用されて日本は参加しませんでした。
瀬古さんはじめ参加する予定だった選手は悔しい思いをしたでしょうが、東京五輪が中止されるとしたら政治的な利用ではありません。
東京五輪は、モスクワ五輪とは事情が大きく異なります。
選手は特別扱いされてあたりまえ?
現状、東京五輪を強行しようとするなら、それは五輪選手を特別扱いして優遇するということになってしまいます。
それではいけないと考える人たちが、東京五輪中止と言っているのだと思います。
「今まで一度もスポーツを見て元気をもらったことがない、って人はなかなかいないんじゃないか。」
やはり、アスリートは民衆を勇気づける特別な存在であると信じているようだ。心のワクチン、という表現も面白い。カルト宗教と何が違うのだろう。#Yahooニュースhttps://t.co/Kb6wr0beg1
— m9 (@m9_O_o) May 14, 2021
ここまでくると明らかに五輪優遇は否めないです。
それにしても五輪が心のワクチンとは、この人は、これまでの人生で五輪に代わるもの、五輪に匹敵するものに何も出会わずに生きてきたのでしょうか?だとしたら五輪はこの人をダメにしたと思います。— Teorema (@DaiJin46718625) May 14, 2021
『五輪開催=免疫力を上げる心のワクチン』…確かにスポーツで元気が湧く人もいますが、全く興味がない人もいます。多くの人は『興味のないものを強要されること』に嫌悪感を抱くので、コロナ禍を抜きにしても『東京五輪をみんなで盛り上げよう』という雰囲気に辟易している人は少なくないと思います。
— Childish Teacher (@TeacherChildish) May 14, 2021
瀬古利彦氏の「スポーツは心のワクチン」発言は、図らずもスポーツ選手自身の選民意識を浮き彫りにすることになり、波紋を広げています。
瀬古利彦氏「心のワクチン」発言まとめ
瀬古利彦氏がスポーツ報知のインタビューで「今まで一度もスポーツを見て元気をもらったことがない、って人はなかなかいないんじゃないか。苦難を乗り越えて勇気づけるスポーツの力が、免疫力を上げる“心のワクチン”のようになればいい」と語りました。
それに対して、わたしの心のワクチンはそれじゃない、とするツイートが多数投稿されました。
東京五輪が中止されそうな状況を、瀬古氏は「モスクワ五輪の二の舞」と語り、政治利用されたモスクワオリンピックと、東京五輪の状況を混同しているようです。
瀬古利彦氏の「心のワクチン」発言は、はからずも瀬古氏の本音を浮き彫りにして波紋を広げています。
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